声と同時に二人が出したのはどちらともチョキだった。

「うそっ・・・なんで?」

私がそうつぶやくと雄一の顔がにやつく

「なにをにやにやしてんのよ」

『今の勝負・・・わざとあいこにしたのさ・・・この僕が』

「どうゆうことよ?」

どうゆうことだ?あいこにした?私の手が読めたってこと?

そんなはずない、あいこにするには完全に私の手を読めてないとできないはず。読まれてた?どうやって・・・?

考えているとまた雄一が笑う

『どうして手がわかったかでしょ?』

考えていることを見透かしているようで私はどきっとした

そんな私をおいて雄一が話し始める

『教えてあげるよ、どうして手がわかったか・・・』