これで少しは相手の情報を得ることができた。ただ私もばかではない、ちょきを出すといわれたからはいそうですかっとグーを出すなんてことはしない。
なぜならそれはチョキを出すという情報が雄一のフェイクかもしれないからだ、
私にグーを出させるために言ったフェイクだとしたら雄一の手はパーということになる
そこでわかるのが雄一の手がグーかパーかのどちらかの可能性がとても大きくなるのだ
なぜかというと私が質問したことで雄一の中に嘘をつくかほんとのことを言うかという考えが生まれる。
そしてその答えによって私がなにを考えるかを雄一も考えるはず、そして私の手を予想する。
まず普通の思考の持ち主ならば私がチョキを出すとは考えない。なぜならばあいこになる手を出すはずがないという考えが自分の意思に関係なく、思考の奥深くで生まれ、あいこの可能性を考えることはない。
つまり雄一は私がグーを出すかパーを出すかと考えるはず。
チョキという情報を私が信じたなら私の手はグーになるつまり雄一はパーを出す。逆にフェイクだと思うならば私の手はパーに雄一は勝てるチョキを出す。そう予想を立てるはずその場合雄一に残された手はチョキかパーということになる。
そうすると私の手の中からもグーとパーが消える、なぜなら雄一がちょきで私がパーなら私の負けになるし、雄一がパーで私がグーならまた私の負けになる。
そう考えると私がちょきを出せば、雄一がどちらを出しても最低でもあいこということになる、もし雄一がパーを出したなら私の勝ちだ。
勝てる。
この試合もらった!!
一通り思考を巡らせて私がだすのはチョキ
「もう大丈夫、じゃぁはじめよっか」
『よっし、いっくぞー。』
最初はグー・・・・
声と同時にグーを出す。一瞬の間が空き雄一が掛け声をかける。
次の一瞬で勝負が決まる
プリンは私のものだ!
じゃん・・・
けん・・・
ぽんっ!!・・・



