私はプリンを見たまま大きくうなずいた

『このままこうしててもしょうがない、ここは勝負してどっちがこのプリンを食べるか決めようよ』

「いいよ・・・それでなにで勝負をするの?」

『そうだなぁ・・じゃんけんなんてどう?」

「じゃんけん・・・」

じゃんけんそれは最初はぐーの合図で行われる何か決めごとなどをするときにするものだ。ルールはいたってシンプルで老若男女誰もが知っているものだ

しかしじゃんけんはとても奥が深い。一種の戦いのようなものだ

ぐー、ぱー、ちょきだけで行われるものだが、相手がなにを出してくるのかを予想し、なにを出せば勝てるかを瞬時に導きだす、瞬発力と判断力。相手の裏を読む能力、そして運

その一瞬の戦いに勝った者こそが勝者となり栄光を勝ち取る権利を与えられる

確かにじゃんけんに勝った者こそがこの伝説のプリンをだべるにふさわしいだろう。

『勝ったほうがこのプリンを食べられる、うらみっこなしの一回限りの一発勝負でどう?』

「いいよ、その話のった」

私たちは互いに手をがっちりと手を握り合いプリンを賭けた試合を決定した。

こうしてプリンを賭けた壮絶な戦いが始まった