「はい」







 夕日の静かな明かりが、今というこの時間を照らしては、ゆっくりと光度を下げていく。

 空にはガラスの粒を撒き散らしたかのような、まばらな輝きを放ち始める。

 時の名称が変わる頃、2人は笑みを交わして別々の道を歩いていく。

 そして最後にもう一度見つめ合い、手を振って別れた。





 俺は、バカだった。

 彼女は今まで1人でずっと待っていたのだ。

 もしかしたら、俺が彼女に出会った日から……



 だからこれからは、ずっとあなたを大事にしていくと決めた。







 決めたんだ……