俺は『平松 和哉』。

 一般の高校生だ。

 学年、年齢は想像に任せる。

 とまあ、自己紹介はこの辺にしといて……



 俺は人と話すのはとてもでは無いが、苦手だ。

 なぜなら、その会話に興味が持てない。

 はっきり言って、〝つまらない〟。



 だが、小学生の頃まではこんな性格では無かった。

 むしろ、人と話をすることが大好きだった。

 なのに何故、こんな正反対の自分になってしまったのか。

 それにはとても深い事情があった。



 ……あれは俺が中学生の時だ。

 その時の俺は、全くと言っていいほどバカでどうしようもない人でなしだと、今になって後悔している。



 ……とても、彼女には悪いことをしてしまったのだろう。