あれからもう、過ぎに過ぎて1年……



 俺は高校2年になって、生徒会活動も忙しくなる頃合いだ。

 3年生は受験勉強の為に生徒会から一時脱会。

 新しく入った1年生を迎えて、これから始まろうとする大文化祭に向け、日々活動中。



「か、和哉センパ~イ!
 これ、ど、どこに置きます?」

 俺と同じ会計で、新入りの

 『榎田 蘭』



 背はかなりちっちゃめで、長めの髪から少女を思い浮かばせる。

 高校生なのだが……



「そこら辺で構わない」

 両腕伸ばして抱きつく感じで大きなカゴを持ってきた美小性男子の後輩を横に、俺は適当に床を指差して命じた。

 蘭はゆっくりとカゴを床に置くと俺を振り返り、

「置いときました♪」