俺は、決して許される事の無い罪を犯してしまった。

 自分の愚かさが招いた罪……



 そこには、彼女の気持ちを受け入れてやれなかった自分がいた。
 それが招いた悲劇は、一生消えることの無い心の傷跡となって、今でもその傷がうずいては記憶を甦らせるのだ。



 だから俺は、一生この罪を背負い込んでいかなくてはならない。

 例え、彼女が許したとしても、それまでの過ぎてしまった時間は戻されないのだから……