罪人は罪人らしく、牢獄で大人しくしていろ。

 恋なんて、到底叶えられそうに無い夢……さ。



 俺にはもう、彼女を愛する資格は無いだろう。

 それと同じく、他の女性を愛するなんてもっての他だ。

 だから……



 俺は1人がいい。

 1人なら、何かを失って悲しむことも、誰かを傷つけることなど無いのだから……



 でも……



 もしもこれが夢であるのなら、俺はもう一度やり直したい。

 あの頃に戻って、彼女に幸せを与えてやりたい……



 そう思える俺には、救いの道があるのだろうか……?



 いや、あの時の記憶がある限り、俺は俺を許すことは決して無いだろう。



 ……決して……