弘くん「なになに?勇真との思い出に浸ってたん?(笑)」
あたし「ちがうし!!!!!!!!」
弘くん「そないに否定せんでえーがな(笑)」
‥‥
うわ
ここ来てたんバレてもた‥
てか弘くんと話もたん‥
まじやっぱあたし‥
男苦手(苦笑)
そんなとき
弘くんが喋り出した。
弘くん「あいきちゃんさ、あいつのことどこまで知ってんの?」
‥え?
そうゆわれたら
田宮くんのこと
社会人ってぐらいしか
知らんな‥
深入りするの
避けてたし‥
弘くん「俺さ、普段あんま人のこと首突っ込んだりせんけど‥あいきちゃんにはあいつのことゆーといた方がええかなと思ってさ‥聞く?」
あたしはどうしていいかわからんかったけど
断る理由もないし
自然にうんって頷いてた。
弘くんから聞いた話はこうだ‥
田宮くんは両親がちゃんとおる家庭で育った。
けど母親が子育てを全くせぇへん人やった。
父親は田宮くんをめっちゃかわいがってたけど
田宮くんが16才のときに
病気で亡くなった。
父親が亡くなったのに母親は働きもせんし
田宮くんは裕福な時代にご飯もろくに食べれんかったみたい。
だから高校にも行ってない。
田宮くんは働き始めた。
朝から晩まで。
母親は働かんどころか
借金までする人で
田宮くんがそのお金を払ってた。
そこまで話したら
弘くんが
弘くん「あいつな、母親にひどい扱いなんぼされても反抗せんかったし金はちゃんと渡して母親食わせてたんやって。借金もちゃんと払ってな‥。なにがあっても動かん。動じひん。岩みたいなヤツやろ?」
あたしは
胸がギュッと締め付けられた‥
同情なんかじゃなく‥
なんか別の感情‥
弘くんは続けた。
借金を返し終わったら
母親はすぐにガンで亡くなった。
田宮くんが18才のとき。
でも、母親は親戚にも借金してたんがわかって
田宮くんはまたその借金を返していった。
