部活に入っていない私は、他のクラスに親しい友達がいないから知らなかった。 そうだったんだ…… オク、明るいけど、クラスではそんなにチャラい感じじゃないんだけどなあ。 「少し自重しろ」 マサにもそう言われ、オクは唇をとがらせた。 「だってさー、もう夏休みなんだぜ? 青い空、白い雲、ビーチにはビキニの女子がわんさか! なのに、俺は一人ぼっち……って、寂しすぎるじゃん」 すっかりしょげ返ったオクに、奈津は苦笑いした。 「ったく、しょうがないなあ」 私もなんだか笑ってしまった。