塾帰りの12分


だけど、こんなこと考えるなんて、私って陰険!?


美玖先輩の言うとおりに北見先輩をクールでかっこいいって思ってる奈津にはとても言えないな。


それに、いじける北見先輩は見てみたいけど、

もし、奈津から美玖先輩に私の言ったことが伝わって、
本当に美玖先輩が北見先輩を振ったりしたら……

あとが怖そう。



――おまえ、美玖に何を吹き込んだ?


ギロリとにらむ北見先輩の表情が容易に想像できて、私はブルッと身震いした。



そんなこんなで結局、
私は塾で北見先輩を知ったことは奈津に言いそびれてしまった。