「奈津! さっき、あのきれいな先輩に挨拶してたよね? テニス部の先輩?」 奈津は、校門を出て行く北見先輩と腕を組んだ美人な先輩を見やって微笑んだ。 「ああ、美玖先輩? うん、テニス部の2年の先輩。 園村美玖(ソノムラミク)さんっていうんだ。 きれいでしょ? テニスもうまいし憧れの先輩なんだぁ」 うんうん。 すっごいきれいだし、あれでテニスもうまいなら、奈津が憧れるのもわかる! だって本当に美人だもの。 すぐにも雑誌の読者モデルくらいできそう。