塾帰りの12分


「ううっ……。わかりました」


しぶしぶそう答えると、北見先輩は満面の笑みで私を抱きしめてきた。


「えっ、ちょっと、先輩!」

恥ずかしくて振りほどこうとしたら。

「ほら、さっそく今日からだからな。
キスしないと、家まで行くぞ」

「えっ、今日から!?」

「あたりまえだろ?」

「ううう……」


だんだん先輩の顔が近づいてくる。

あー、もう!

どうにでもなれ!


――チュッ。