塾帰りの12分


「ああ、そういうことか。
そういえば、親子喧嘩の仲直りはしたのか?」

「それはまあ」


先輩に、おとうさんを一人の人間として見てみろって言われて、少しはオトナになったもの。

最近は、ちゃんと普通に会話できてる。


「じゃあ、前もって挨拶に行く。
お付き合いさせていただいてる北見ですって。
そうすりゃ親父さんも安心だろ?」

「はあ?
そんなの絶対ムリですって!
うちの父、本当に頑固で、昔気質で、横暴なんですから!」

「……ふうん、俺、親父さんと結構気が合うかも」


いやいやいや!

俺様と俺様が仲良くなれるわけないでしょう。

オクに殴られた跡が痛々しいのに、さらにあざをいくつも作ることになるのがオチですって。