「別にそれくらい気にするな」 いえ、気にします! 「だって、改札出ちゃったら、また入る時にもお金かかるし」 「それくらいの小遣いあるし、夏休みに兄貴のレポート手伝ってバイト代もらったから結構金はあるから」 いやいや、そうじゃなくて! 「でも!」 「……聡美、家まで送ると、なんか困るのか?」 あ。 先輩、相変わらず私の顔色読むのがうまい。 私、先輩には一生嘘つけないかも。 「……父に見つかったら、きっと反対されると思うから」 っていうか、先輩に危害が及ぶ可能性が高いんだよ。