塾帰りの12分


「じゃあ、もしそいつが聡美から離れていくようなら、昼飯も放課後の遊びも俺が付き合う。
それでいいだろ?」

「え?」


思わず先輩の顔を見入ってしまう。

いや、たしかに、カレカノならそういうこともあるかもだけど、学年が違うと、そういうことってやりづらいんじゃ……。

放課後はまだしも、お昼を一緒にっていうのは、かなり照れるんだけど。

クラス内のカップルでも、お昼はそれぞれの友達と食べてるし。


「えっと、ありがとう。
でも、たぶん平気だと思う」

「そうか?」

「うん、頑張ってちゃんとわかってもらえるように説明する」

「そっか、でも俺に遠慮するなよ」

「うん」