奈津のことを話すと、北見先輩は軽く笑い飛ばした。
「そんなの、正直に言えばいいだけだろ?
本当に聡美のことを好きでいてくれる友達なら、黙ってたことを怒ったりとか、部活の先輩を優先して考えたりとかしねーだろ。
逆にそんなことを気にするようなやつなら、その程度の友達だったってことだ。
そんな友情は遅かれ早かれ崩壊する」
「はあ」
そう言われても、やっぱりちょっと心配。
「別にそいつしか友達がいないわけじゃないだろ?」
「そうれはまあそうですけど、でも、一番仲いいのは奈津だし」
「一番仲いいって、たとえばどういうことだ?」
「えっと、一緒にお昼食べたりとか、放課後遊びに行ったりとか」


