塾帰りの12分


「じゃあ、デートはまた今度にするか」

「はい」


デートはしたいけど、先輩の体の方が心配。

あとが残ったりしたら可哀相だし。


「あ、そうだ。
さっきの、オクっつったけ?」

「はい」

「あいつにちゃんと訂正しとけよ。
あれは演技なんかじゃなかったって」

「ああ……」


夏休み、オクの前で、『こいつは俺のだから』と肩を抱かれた時のことを思い出す。

あれ、演技じゃなかったんだね。

なんか、嬉しい。


「わかりました。
言っておきます」