とろんと幸せな気持ちをかみしめていたんだけど。 「……そんな顔で見上げるな。 キス以上のこともしていいのか?」 「ええっ!?」 慌ててブンブン首を振ると、北見先輩は仕方なさそうに笑って私を放してくれた。 「どうせ塾サボっちまったし、これからどっかデート行くか?」 「え、でも……」 私は先輩の口元を見た。 「早く帰って手当てした方がいいと思います」 「そんなに目立つか?」 口元に手をやった先輩に、うなずく。 「内出血して赤くなってます」