塾帰りの12分


なにも答えられなかったけど、今度は近づく先輩の唇を感じて、自然に目を閉じられた。


やわらかい感触を唇に感じる。

そっと触れて、離れ。

またそっと触れて……。


何度も何度も、先輩は優しいキスをくれた。




「聡美」


呼ばれて目を開けると、すぐ目の前で微笑む北見先輩の顔。


……かっこいい。

見とれちゃうくらいかっこよくて、大好き。

私、本当に北見先輩の彼女になったんだ……。