そう。 今のは、私のファーストキス。 付き合った経験ゼロだし、当然、キスもその先もなにもかも未経験の私。 人生最初のキスは、大好きな彼と甘ーいシチュエーションで、ドキドキしながら初体験するはずだったのに! 涙目で唇をとがらせると、先輩の腕が少し緩んだ。 「聡美、キス、初めてだったのか」 コクン、とうなずく。 「……そっか」 目の前に、先輩の顔がまた迫ってきた。 見上げると、真剣な表情で。 「ごめんな」