奈津がちらっと私の方を見る。 本命って、まさか、私!? 奈津には、北見先輩のことは伏せたけど、オクの誘いははっきり断ったと夏休み中に伝えてあった。 奈津がまたマサに聞く。 「マサは、その本命って誰なのか聞いたの?」 「いや、言いたくないみたいだったから、無理に聞き出さなかった」 「ふうん、そうなんだ」 マサの返答に、ほっと胸をなでおろした。 その後、授業が始まるギリギリになってオクは教室に戻ってきた。 でも、まっすぐ自分の席に向かってしまい、話はできなかった。