「あの、すみませんでした」
私は頭を下げた。
「おばあさまのこと、何にも知らないくせに、えこひいきとか理不尽とか、私、ひどいこと言っちゃって……」
「いや、俺はべつに、聡美に謝って欲しくてこんな話したわけじゃないし、あの人をかばったわけでもない。
ただ、フェアじゃないと思ったから話しただけ」
「……フェアじゃない?」
「ああ。
俺は今の話を知ってるから、ばあさんが何言ってきても、まあしょうがねえなって半分聞き流してるけど、聡美はさっき本気で怒ってただろ?
さっきのあの人の言葉だけ聞いたら、それもしょうがないと思うけどさ。
それだと、あの人は聡美に誤解されてて、正当に評価されてないって思ったからさ」
ああ、そういう意味で『フェアじゃない』ってことか。


