「これって、終点まで行ったら何分くらいかかるか知ってるか?」 「えっ? えーと、30分か40分くらいかな?」 「よし、行って帰ってくるぞ」 「はあ?」 野川駅に着いて、空いた席に聡美を引っぱっていき、並んで座る。 「あの、先輩、行って帰ってくるって?」 「言葉通りの意味だけど? その間、昔話してやるから聞け」 「へ?昔話、ですか?」 間抜けな顔。 おもしれー。 っとに、こいつといると飽きないな。 「ああ、昔話だ。 いいから黙って聞け」