塾帰りの12分


てきぱきと注文を済ませると、先輩は水を飲みながら私を見た。


「さっきのさ」

「あ、はい」

「あれでさすがにあいつもあきらめるだろ?」

「はい、ありがとうございました」


お礼を言いながらも、私はまともに北見先輩を見られなかった。


北見先輩が他のところを見ていればいくらでも見つめられるのに、
先輩がこっちを見てると思うと、目を合わせられない。


北見先輩はそんな私の態度をいぶかしく思ったみたいだった。


「どうした?
あいつのことが気になるのか?」