塾帰りの12分


向かい合わせにテーブルについてメニューを広げながらも、
私は、こっそり先輩の顔を盗み見ていた。



あ、まつげ長い……

耳の近くにほくろあるんだ……

唇はピンク色でふっくらしてて……


「おい、決まったか?」


見ていたメニューをテーブルに置いて、先輩が私の方を見た。


「えっ、あ、はい!」


私はまだろくにメニューなんか見てなかったけど、開いていたページの一番上に載っていたハンバーグにした。