向かい合わせにテーブルについてメニューを広げながらも、 私は、こっそり先輩の顔を盗み見ていた。 あ、まつげ長い…… 耳の近くにほくろあるんだ…… 唇はピンク色でふっくらしてて…… 「おい、決まったか?」 見ていたメニューをテーブルに置いて、先輩が私の方を見た。 「えっ、あ、はい!」 私はまだろくにメニューなんか見てなかったけど、開いていたページの一番上に載っていたハンバーグにした。