「腹減ったなー、あそこにするか」 私が返事をする間もなく、北見先輩は通り沿いにあったレストランのドアを押し開けた。 先輩はまったくいつも通り、マイペースだ。 そうだよね。 だって、先輩は私を助けてくれただけで、あれは全部演技だもん。 意識してるのは私だけ。 でも。 意識しちゃったら、なんだか、いつも通りに振る舞えなくて、 困る……