塾帰りの12分


私が北見先輩を見上げると、先輩はオクをまっすぐ見て言った。


「悪いが、あきらめてくれないか?
こいつは俺のだから」


そう言って、先輩は私の肩に腕を回した。



ええっ?

私は驚きのあまりフリーズした。


でも、私よりオクの方がもっと驚いていた。

目を丸くしてアワアワと口を開け閉めしている。


「聡美、彼氏、いたんだ……」