「毎回塾帰りにこうしてくっちゃべってるんだ、俺もおまえの『友達』だろ? 『友達』なら、二人で映画に行くんだよな?」 挑戦的にそう言う北見先輩が憎らしくて、私は啖呵を切った。 「ええ、そうです、行きますよ!」 「よし、じゃあ、ケータイ出せ」 「は?」 「待ち合わせ時間に何十分も遅刻されたらかなわないからな。 遅れる時は前もって連絡よこせ」 そう言ってせかされ、私は先輩とケータイ番号とアドレスを交換した。