オクは私の隣に座り、私の顔を見ながら歌い出した。
最初は笑って聞いていたけど、照れくさくなってきて、私はグラスを何度も口に運んだ。
……あれ?
なんか、ふらつく。
めまい?
妙な感覚に襲われて、グラスに半分残ったジュースをひと口飲んで、また違和感を感じた。
このオレンジジュース、ちょっと苦い?
二番を歌いながら、私は内心首をひねった。
でも、同じものを飲んでいるオクはそんなことひとことも言わないから、私の気のせいかな。
いぶかしく思っている間に曲は終わり、オクが入れた次のバラードが始まった。
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