塾帰りの12分


「じゃあ、次はカラオケ!」


調子が出てきたオクは、私の背中を押してカラオケ店へ向かった。



えー、二人でカラオケ?

と思わないでもなかったけど、楽しそうなオクに水を差すのも悪い気がして、そのままおとなしく従うことにした。


考えてみれば、今日の恋愛映画は、私の趣味にオクが付き合ってくれたようなものだし。


今度はお返しに私がオクの遊びに付き合わないとね。


しかも、今日はずっとオクがおごってくれてる。


半分出すって言っても、受け取ってくれないからなんか悪い気がして……


おごってもらうだけおごってもらって、さっさと帰るって、それはないよね。