塾帰りの12分


それから二人は寄り添ったまま、ロビーを出て行った。


なんだかいい感じの二人だったなあ。

私もあんな素敵な彼氏彼女になれたらいいなあ……



そんなことを考えてたら、オクが戻ってきた。

「お待たせ!
さてと。
飯でも食いに行くか!」



オクのあっけらかんとした顔を見て、つい北見先輩のお兄さんと比べてしまった。


いびきをかいて寝ていたオクと、感動して涙を流していたお兄さん。


一緒に映画を見るなら、やっぱり感動を共有できる人の方がいいよねぇ……



私がそんなことを考えて黙っている間に、オクは昼食をどこで食べるか算段し始めた。


あーあ、オクって……

……まあ、いいけど。