ラスト、死んでしまった彼を想いながらもけなげに力強く生きていこう決意するヒロインに感情移入してとめどなく涙が流れた。 ハンカチで涙をぬぐうのと同時にエンドクレジットが終わり、場内が明るくなった。 「ん……」 まぶしさでオクは起きたみたい。 「よし、いこっか」 まるで、まったく寝てなんかいませんでしたって笑顔で私に声をかけてきた。 寝起きはいいのね…… ポップコーンの容器も「持つよ」と取ってくれた。 「あ、ありがと」 私は自分のジュースを持って席を立った。