それからすぐに彩香先輩と他にいた人達も帰っていった。 残されたのはあたし一人。 千里に連絡すれば迎えに来てくれるのはわかっていた。 でも千里に心配かけたくなくて あたしはふらふらを駅前の通りを歩いていた。 「あー!!あの糞親。殴ってやりたいし。」 あたしは母子家庭で兄弟もいない。 なぜか小さい頃から楽しい思い出は一つもない。 母親とは喧嘩ばかりでうまくやれない。 あたしはあの母親に何も期待してないから。 携帯の電話帳をぐるぐる回しているとある名前が目に泊まった。 佐藤秀也