喜怒哀楽



とりあえず返事はしたけど
帰るつもりはなかった。

「愛美これからどこ行く?」

「どーする?」

「とりあえずいつもんとこ行くかっ!!」


千里の原チャに乗ってたまり場に行くと昨日と同じ場所に彩香先輩が座っていた。

「愛美やん。昨日抜けたあとどこ行っとったん?」

「連れに呼ばれちゃって!!」

「愛美達おらんと暇やわ。」

「あたしらも毎日暇ですよっ」

「間違いないです!!」



やっぱ先輩達といる時が一番落ちつく。
その日は千里が帰るまで3人で語りあった。

夜の9時。
「あたし先帰りますわー。弟に飯食わせたらなかんもんで。」

千里はそういって帰っていった。


千里の親は共働きで5歳年下の弟がいる。

親が仕事で遅くなる時は千里がご飯を作ってるし。

面倒見のいい千里は誰にでも好かれるし。

千里のことは信じれた。