呪いの手紙

そう。

友里も犠牲者の1人。

「ほら、美沙達も早く来て!!」

『う、うん』

夏奈子はすでにいない。

「あのさ、こんなん見つけたんだよねー」

桜が取り出したのは1冊の凄く古くボロボロの本。
「で、こんなかの“呪いの手紙”を夏奈子にやろぉーと思ってるんだよね」

「『“呪いの手紙”?』」
この頃嫌いな人に渡したりする“不幸の手紙”ならはやっているけど…

“呪いの手紙”なんて聞いた事がない。

皆も知らないみたいで、桜の次の言葉を待っている。
「あの、桜……呪いの手紙って何?」

ビクビクしながら夏樹が聞いている。

いつも桜と一緒にいて桜の取り巻きみたいな感じの夏樹。

しかし一番桜を………

「呪いの手紙は……簡単に言えば一種の“呪い”」

「『呪い!?』」

ザワザワし始める教室。

桜は呪いの手紙の最初のページを読み始めた。