「本当のところかなり危ないよ。
 いままで2,3日間隔が一日に数回。
 いつ、意識不明や呼吸停止が訪れても
 おかしくはない。」
「・・・ってことは余命2,3ヶ月って
 とこですか?」
「まぁ、長くて半年と見越してはいるん
 だがね・・・。」
「その余命の中に外泊許可はおりますか?」
「あぁ、例の彼女さんとかね?
 早めに一日だけ許可しよう。」

「その一日が君の最後のお楽しみになる
 ことも考えてはじけなさい。」

最後。最後。最後。最後。最後。
医者の言った言葉が響いて離れない。
やっとデートらしいデートが出来ると
思ったら最初で最後のデート。
そんなのあんまりだ。
桃香、お前、俺と離れたほうが
本当の幸せではないのか??

きっとあいつもそぅ思ってる。
毎日俺のお見舞い来て友達とは
遊ばずに・・・。
せっかくの高校生活を無駄にしてる。
もしかすると、正直いって俺のことも
嫌いなのかもしれない。

あぁ、早く気づいてよかった。
いますぐ、桃香を解放させてあげるよ。
司という呪縛から・・・。