ピロロロッ
携帯を開くと、予想通り平くんからのメールだった。
――――――
暇〜
メールしよ
――――――
やっぱり平くんとのメールは話題を出してくれないのでつまんない。
毎日毎日朝から夕方までメールしていた。
私は、3月の終わり頃、
いとこの詩織ちゃん家に
泊まりに行った。
詩織ちゃんは1つ上でとても話が合うお姉ちゃん的存在だった。
「彼氏欲しい」
と絢乃が言うと、
「大丈夫だよ」
と返された。
するとまたメールが来た。
メールの相手は、平くんだった。
――――――
俺今日郡山に
来た
――――――
――――――
そうなんだ
楽しんでね
――――――
と、適当に返信した。
すぐにまた返信来た。
――――――
サーフ系の店
ない??
――――――
「詩織ちゃん、サーフ系の店ない?」
「なんで?」
「なんか友達からメール来た。」
「サーフ系…おしゃれ館とか」
「わかった、ありがと!」
―――――――
おしゃれ館とか
じゃない
―――――――
また適当に返信した。
「メールしつこいな-」
と不機嫌に私が言った。
この時は、しつこいとしか思っていなかった。