水平線を眺めてるボンボンはここにいるはずなのに、ここにいない気がして。 どこか別の次元に、語りかけているようで。 「里沙さんを殺したのは私ですから。 まさか、ここで里沙さんの娘さんとこの話をするとは思いませんでしたけどね。」 そう言ってこちらに振り返り、静かに笑った。 この時のボンボンの表情は、柔らかくて温かい笑顔だった。 血のかよった、生身の人間の温かみを持っていた。