誘拐犯は私の彼氏!?




訳もわからず取り残される私。


着物を持ってポカンとしてる。


でも、


とりあえず着なきゃいけないかな?


父様が何を考えてるのかは知らないけど、


なんだか重大な理由があるのかも。



私は着物を持って、試着室に向かうことにした。


廊下を出ると、人が慌ただしく行き来している。


いつも笑顔で会釈してくれる清掃員さんも。


会うと必ず話しかけてくれる料理人さんも。


みんなこっちを、哀れむような目で見て、


とうざかっていく。