入ってきた指が、


ゆっくりと、私の着物を脱がしていく。



一枚、一枚。


ゆっくり。


優しく。




着物を脱がす真幸の指に、抵抗もできない私の手。


ただ、

ただ、

月明かりで浮かび上がった、色っぽい真幸の顔に、



抵抗することもできず、



………みとれるしか…………なかったんだ。












「光沙、


もう、動かないでね。」



着物を脱がした真幸は、私の首筋でささやいて、


ゆっくりと、唇を下へ滑らせた。


私の胸に、今までにない感覚が走る。









「真幸っ、もう……。」










心臓、壊れるよ。










「やめてもいいの?


もう、こんなことまでしちゃったのに。」