「聞いてなかった?
光沙には今、逆らう権利はないんだよ。」
急に、口調が優しくなって、
一瞬、静かに微笑んだ。
そう呟いたかと思うと、今までにない激しいキスがふってきた。
………チュッ…チュク………んッ……はぁっ。
息がっ……できない。
必死に、すがるように、真幸をつかむ。
大好き。
大好きだけど。
こんな、いきなりっ。
「………まっ…さき………ンッ!」
「言わせないよ。
もう少し……黙っててね。」
優しく撫でる、暖かい指が。
真幸の指が、私の着物に入ってきた。
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