鎖をつけたまま、ホテルのフロントに向かった。 ・・・私、こんなカッコでいいのかな? 派手な着物に、足には鎖。 コスプレの域を超えた気がするよ。 受付のお姉さんも怪しんでる。 当たり前だよね。 このカッコ。 正直めちゃくちゃ恥ずかしい。 真幸は、何やらフロントの人と話し込んでる。 あっ! 今、なんか冷たい笑顔。 やけにウキウキしてる。 こんな状況なのに、笑顔が眩しい。 私たち、怪しいよ。 あんたは、恥ずかしくないの?