「だって……。」 涙ぐむ私。 でも、もう遅いかも。 私は足元に目をやる。 私の足首には、 しっかりと鉄の枷(カセ)がつけられてる。 しかもついてる鎖は真幸が握りしめてる。 「遅いよ、光沙。 もう俺が、お前離すわけないだろ。」