ケータイに光っている名前を確認する。 たしか、普段なら稽古の時間のはず。 なんでこんな時間に? 不思議に思いながら電話に出る。 「ふぁい………、 光沙?」 「真幸っ、私お見合いさせられちゃう!」 「はあっ!?」 あまりの驚きに、今までにない声をあげた俺。 体から血の気が引く。 心拍数がすごい。 なんだかカッコ悪い気もする。 でも、今はそんなこと思ってる暇はない。 いったい、どういう事だよ?