「あなたのお家は、先代…あなたのお母様が支えていました。


ですが、あなたのお母様は亡くなり、


あなたのお家は、他家に乗っ取られそうなのです。」


男の子は、たんたんと話していく。



そんなっ。


だって、父様は。


大丈夫だって言ってたもの。


家は絶対に大丈夫だって。




「あなたのお家は、お弟子さんがほとんどいなくなっています。


このままだと本当に、なくなってしまうのも時間の問題です。


ですから、私との縁談があるのです。


私はあなたのお家を守ります。」