実は私の家、華道の歴史ある家らしくて。 母様は華道の先生で、 父様は花を売る会社を経営してるの。 でも母様は、私が小さい頃に死んじゃって。 華道の当主がいなくなってるの。 ………そのせいで、うちが衰退していってるのも知ってる。 いつか私が継がないといけない。 そのことも知ってる。 でも。 私にだって、好きな人がいるんだ。