ゆるゆるになったネクタイに、泥だらけの靴。
いつもあんなにビシッと決めてる邦人さんからは想像もつかない乱れぶり。
今日はたしか付き合いのある企業のパーティーがあるって言ってたのに…。
「邦人さんっ…。
あの…。」
「外の階段で転んだだけですよ。」
私の言葉を遮って、私を見ながら微笑む邦人さん。
でも、あなたはいつも、嘘をついたらすぐに目をそらすから。
私からすぐに視線を外した邦人さん、ばればれですよ。
嘘、やっぱり下手なんだな。
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