清掃員さんにまで、何も言ってもらえなかった私は、 とぼとぼと試着室に向かう。 絶対に何かある。 なのに、全然教えてもらえない。 何もないなら、泣くはずないじゃない。 あの優しい清掃員さんが、 私に動揺するはずないじゃない! なんでなにも、教えてくれないの? 私じゃ役に立たてない? いろんな思いがぐるぐるしているとき、 試着室から声がした。