「突入ー!」


けたたましい叫び声と共に、ガラスが吹き飛ぶ音がした。


粉々に砕けたガラスが床にちりばめられた瞬間、防護服に身を包んだ警官隊が、俺たちの回りを囲い込む。


俺の足元でのびている犯人に、一斉に飛びかかる警官隊。


他の犯人も次々に押さえられていくなかで、光沙の縄はほどかれていく。


自由になった客の歓声と叫び声が、銀行に響き渡る。


泣き崩れる人。


喜び涙を流す人。


みんながお互いの無事を確認しあい、警官隊につれられていく。